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アフェレシス業務

 当院では様々なアフェレシス治療を行っています。アフェレシスとは『分離』を意味する言葉です。アフェレシス治療は特殊なフィルタ(医療機器) に血液を通し、血液の中の病因物質を分離・除去し体に戻す治療です。
また血液を対象とするため、幅広い疾患に適応となります。

当院が行っているアフェレシス一覧です。

血漿交換(PE:Plasma Exchange)

血液を専用フィルタに通過させることで、血球成分・血漿成分に分離することができます。そうして分離させた全ての血漿を廃棄し、等量の置換液と交換する治療法です。

二重濾過血漿交換(DFPP:Double Filtration Plasma Apheresis)

専用フィルタによって分離した血漿成分を、二つ目の専用フィルタを通すことで、有用物質と病因物質等へ分離させ有用物質のみを体内に戻す治療法です。

LDL 吸着療法(LDL-A:Low Density Lipoprotein Apheresis)

血液あるいは血漿を吸着カラムに通すことで、動脈硬化の原因といわれる悪玉コレステロールを血液から取り除き血流を改善させる治療法です。

レオカーナ

血液を吸着カラムに通すことで、悪玉コレステロールおよびフィブリノーゲンを血液から取り除き血流を改善させる治療法です。血行再建術不適応又は不応答な難治性潰瘍を治療することを目的に使用します。

顆粒球吸着療法(G-CAP:Granulocytapheresis)

血液中の炎症に関わる顆粒球および単球を選択的に吸着除去することで、血球の機能変化を促し炎症を抑える治療法です。

腹水濾過濃縮再静注法(CART:Cell-free and Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)

腹腔内に針を刺して腹水を取りだし、専用フィルタにて濾過濃縮を行い有用物質のみを体内に戻す治療法です。

エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP:Polymyxin B-immobilized Fiber Column-Direct Hemoperfusion)

敗血症の病因物質であるエンドトキシンを特殊なカラムで吸着除去する治療法です。

当院でアフェレシス治療される方へ

 実際の方法は右手と左手の肘関節あたりに太めの針を1本ずつさします。血液を取り出し、病因物質を専用フィルタで除去して体内に戻します。治療時間は約1~2時間です。副作用はほとんど認めませんが、血圧がさがる場合があります。

治療までの流れ

 他院から紹介の患者さんは医師の診察をお受けいただきます。病院受付までお問い合わせください。
入院・外来通院中の患者さんは、アフェレシス治療が必要と判断された後に、担当医師、メディカルスタッフと日程・治療時間など決定します。分からない事があれば気軽にスタッフにまでお声がけください。

治療は針を刺すことから痛みを伴います。そこで痛み止めの貼り薬を事前に処方し、貼付箇所をスタッフが説明します。ただし、当日の血管状態によっては穿刺場所が変わる可能性もあるのでご承知おきください。

*準備するものとしては保険証・診察券ベッドに敷くバスタオル・タオル・イヤホンなどがあります。

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