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消化器内科

皆さまの命をがんから守るため 正確・やさしい 胃・すい臓・大腸 内視鏡 にこだわり
がん予防・早期発見 に努めます。

消化器内科診察・内視鏡検査
随時受付中
電話予約・お問い合わせ088-631-0110
2021年~ がん発見実績
当院での消化器がん発見数  (2021年1月〜2024年12月) 計 268人
当院での消化器内視鏡手術件数(2021年1月〜2024年12月) 計 1,433件
  • 大腸がん120
  • 胃がん  72
  • すい臓がん  22
  • 肝臓がん  21
  • 食道がん  17
  • 十二指腸がん   4
  • 胆管がん   4
  • 胆のうがん   3
  • 咽頭がん   3
料金表はこちら

ごあいさつ

「食べる楽しみは生きる喜び」おいしく食べることは健康に大切です。消化器は胃・腸などの消化管、すい臓・胆のう・胆管を合わせた胆膵、肝臓が助けあい、食物を消化・吸収してくれています。しかし残念ながら消化器はがんが多く、消化器がんは全てのがん死亡の約半数を占め、わが国のがん死亡上位6つのうち肺以外はすべて消化器がん(大腸、胃、すい臓、肝臓、胆のう・胆管)です。ほとんどの方は自分や家族、大切な人にがんで命を落として欲しくないと願います。ところが忙しくて検査ができなかったり、一般健診だけで十分ながん検査が受けられず、なにか症状が出た時には残念ながら進行してしまっていることが多いのががんの恐ろしさです。
しかし医療進歩のおかげで、消化器がんは適切な検査(内視鏡検査や腹部エコー検査等)で早期発見し、適切な治療を受けることが出来れば、実はほとんどの方が助かる時代に近づいてきております。当院では一般には早期発見が難しい胆膵がんをはじめ、消化管・胆膵・肝臓全ての分野を網羅した検査が可能です。ひとりでも多くの方に、健康と安心を手に入れて頂きたいと願っております。
皆さまの命をがんから守るため正確・やさしい胃・すい臓・大腸内視鏡にこだわり、がん予防・早期発見に努めます。

当院では本当に安心できる安全な内視鏡検査を提供しております。

当院では、内視鏡検査が苦手な方、女性の方、ご年配の方でも、より多くの方に内視鏡検査を楽に受けて頂くため、静脈麻酔(鎮静剤)を積極的に使用し、苦しさを減らす様々な工夫を凝らしております。静脈麻酔は、人工呼吸が必要な全身麻酔とは異なり、心臓や呼吸に与える影響が比較的少ないため、全身麻酔よりも安全・安心に使用することができます。
当院では、万が一検査中に何らかの異常が生じた場合でも、循環器、心臓血管外科、不整脈、脳神経外科、呼吸器、麻酔科など数多くの専門医(各診療科合計50名以上の常勤医)と素早く連携・対応でき、さらに、一刻を争う生命に関わる状態の際には、ER(Emergency Room:救急救命室)で高度な集中治療にも対応できます。
近年、日帰り麻酔で内視鏡検査をするクリニックが増えておりますが、日本麻酔科学会の「日帰り麻酔の安全のための基準」には「入院できるベットが確保されていること」が明記され、「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」でも「偶発症発生時に迅速に対応できる体制をチーム医療として整備しておく必要がある」とあります。
川島病院では、万全の体制で、安全性を最優先に考えた内視鏡検査を心がけております。
安心して命を預けて受けていただける内視鏡検査をお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください。

当日ご予約なしでの内視鏡検査も歓迎いたします。

当グループは常時1000人以上の透析患者さんの維持透析を行っております。慢性腎不全や虚血性心疾患が多く、重篤で難治性の消化管出血に日常的に遭遇し、数多くの緊急内視鏡検査・治療を行なっております。当院では、透析・非透析に関わらず、ご予約なしの新患の内視鏡検査・治療にも極力速やかに対応させていただきます。
※ご予約の患者さんが優先となります。当日の状況により、待ち時間が長くなることや、受付ができないこともありますが、ご了承ください。

1日も早い検査でがんの早期発見・早期治療

がんの多くは、早期発見・早期治療で完治できます。当院では1日でも早く病気を見つけ、適切な治療開始につなげます。全身CT検査を、ご予約がない場合でも、わずか数分の検査時間で、即日結果説明まで可能です。血液検査、腫瘍マーカー(CEA,CA19-9など)、便潜血検査、ピロリ菌PCR検査なども即日結果説明可能です。
さらに当科では、様々な精密検査を導入しており、膵臓精密腹部エコー、CT、MRI、EUS、カプセル内視鏡などを駆使し、2021年からの4年間で大腸癌、胃癌、膵癌をはじめ合計250例以上の消化器癌を発見しております。特に近年、徳島でも増加する膵癌の早期発見による予後向上を目指し、2024年は10例の膵癌を発見しました。
2024年 主な消化器内科診療実績 透析患者 合計
緊急内視鏡検査・治療(上部・下部消化管) 43 72
内視鏡的止血術(上部・下部消化管) 28 47
大腸ポリープ切除(EMR・ポリペクトミー) 109 422
超音波内視鏡検査(EUS) 27 262
カプセル内視鏡検査(小腸・大腸) 6 21
CART(腹水濾過濃縮再静注法) 16 40
当院での消化器がん発見数

高解像度の超音波内視鏡(EUS)で膵癌の早期発見を目指しております。

EUSを推奨:膵癌リスクが特に高い方/どのステップでご紹介いただいても結構です

難治性腹水症に対するCART(腹水濾過濃縮再静注法)を積極的に行っております。

CART(カート)とは、がんや肝硬変などで溜まった腹水を濾過・濃縮して、アルブミンなどの有効成分を体内に再静注する治療法です。2週間以上の間隔をあけて繰り返し実施できます。血管内脱水を改善することにより利尿が良好となり、腹水が溜まりにくくなる効果が期待されます。当科では2024年、合計40症例の肝硬変やがん性腹膜炎などの方に安全なCARTを施行しております。

CARTの治療手順

CARTの治療手順

ポストコロナ時代にがんから命を守る3つのお願い

正確・やさしいがん検査:胃・すい臓・大腸内視鏡

寝ている間に検査が終わる麻酔内視鏡検査※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。

苦しさと痛みに配慮した(鎮静剤を使用した)すい臓大腸 内視鏡

当院では可能な限り検査の苦痛を減らす様々な工夫を凝らしております。

胃・すい臓を同時に検査できる2刀流内視鏡(EG-580UR)を県内初導入

胃カメラと一緒にボタン1つですい臓・胆のう・胆管を同時に検査できる画期的な2刀流の超音波内視鏡です。従来のものより細く、鎮静剤を使用することで楽に検査ができます。当院では徳島県胃がん検診のオプション(胃・すい臓同時がん検診)としても追加できます。※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。

すい臓検査をおすすめする理由

  • 怖いがんの代表・すい臓がん(5年生存率10%)が増えています。
  • ただし、早期発見(1cm以下)すれば約8割の方が治ります。
  • しかし、一般の検査(通常の腹部エコー検査や腫瘍マーカーなど)では早期発見(1cm以下)は難しいと言われています。
    ※ 膵癌診療ガイドライン2019年
当院では 超音波内視鏡(EUS)・MRI検査・すい臓精密腹部エコー検査等を用い、通常の検査では見つけることが難しいと言われるすい臓がん早期発見(1cm以下)を目指しています。

飲むだけカプセル内視鏡

当院では、飲むだけの小腸・大腸カプセル内視鏡検査が可能です。
胃カメラ・大腸カメラでは届かず、これまで未知の領域であった小腸までをすべて検査することができるようになりました。

小腸カプセル

大腸カプセル

以下の条件にあてはまる方のみ、保険適用の対象となります。
小腸カプセル
  • 小腸病変が疑われる方
  • 消化管からの出血があるが胃・大腸には異常がない方
大腸カプセル
  • 以前大腸カメラを受けたことがあるが、大腸の奥である盲腸まで到達できなかった方
  • 腹部手術歴や大腸過長で大腸カメラ挿入が困難と予想される方
  • その他身体的負担により大腸カメラが困難と判断された方
詳しくは担当医師にご相談ください。

消化器内科外来:「おなか」なんでも相談室

おなかでお悩みの方はご相談ください。

色々な消化器症状に何でも対応致します。食欲がない、胃もたれ、胸やけ、おなかの張り、下痢、便秘、ちょっとした不調、お困りのことがございましたら何なりとお気軽にご相談下さい。

おなか安心トータルサポート

おなかの不調で 胃・大腸の検査 だけで終わっていませんか?
多様な精密検査と迅速な診断で皆さまの健康を強力にサポートいたします。

おなかには、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・すい臓・胆のう・胆管などたくさんの臓器があります。
川島病院では、不調の原因を調べる、様々な精密検査機器(胃カメラ・大腸カメラ・(小腸・大腸)カプセル内視鏡・超音波内視鏡・CT・MRI・腹部エコー等)を取り揃えております。適切な検査機器を駆使し、皆さまのおなかの健康をトータルにサポート致します。

すい臓がんから命を守るために

すい臓がんは世界的に増加しており、治療が難しいがんの代表です。しかし、大きさ1cm以下で発見され、手術ができれば約8割の方が助かります。※ 膵癌診療ガイドライン2019年
当院では将来、膵がんになりやすい方(糖尿病、肥満、喫煙、大量飲酒、膵癌の家族歴、慢性膵炎、膵のう胞などをお持ちの方)や膵がんが心配な方に個別のリスクに応じた検査をご提案し、早期発見を目指します。
ひとつでも当てはまる方はまずはご相談ください。

一覧表を拡大して見る

  • できるだけ早くピロリ菌の検査・除菌をしましょう。29歳までにピロリ菌を除菌すれば99.9%胃がんを予防できます。※ Asaka.M.et al:Hericobacter15;486-490.2010
  • 便潜血検査では大腸ポリープの発見率が低い(感度:10~50%)ため、1度は大腸カメラを受けましょう。大腸カメラで異常なければ、5~10年に1度が検査の目安です。
  • 当院では鎮静剤を用い、眠っている間に胃・すい臓・大腸の内視鏡検査を一度に行えます。大腸ポリープが発見された方には、一度に大腸ポリープ治療まで可能です。※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。
  • 将来すい臓がんになりやすい方(高リスク群)は定期的なすい臓検査(すい臓精密腹部エコー検査、EUS、MRIなど)を受けましょう。

経口挿入による上部消化管内視鏡検査の受け方

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

経鼻挿入による上部消化管内視鏡検査の受け方

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

大腸内視鏡検査の受け方

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

EMR:内視鏡的粘膜切除術

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

検査・手術にかかる費用について

当院では胃カメラ・大腸カメラ・超音波内視鏡検査(EUS)・大腸ポリープ手術・すい臓精密腹部エコー検査などを保険診療で行っております。

  • この料金表には、内視鏡検査前の診察代や事前血液検査代は含まれておりませんので、ご了承ください。
  • 使用する薬剤の種類や点滴の有無、切除する大腸ポリープの個数によっても、お値段が前後することがあります。
  • 3割金額または1割金額のどちらに該当するかは、お使いの保険証の負担割合をご確認ください。
  • 「病理組織検査」とは、内視鏡検査・治療で採取した胃や大腸の組織に、がん細胞が含まれていないかどうかなどを光学顕微鏡で詳細に調べる検査です。
  • ご来院の際は、必ず保険証をお持ちください。

徳島市がん検診について

当院では下記の徳島市がん検診を行っております。
受診の際には事前にお電話の上、「受診券」をご持参ください。

胃がん検診を受けましょう

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

大腸がん検診を受けましょう

おなかの健康ドットコム( https://www.onaka-kenko.com/ )より

医師紹介

三好 人正 消化器内科医長

がん早期発見のために臨床・研究に励んでまいりました。患者さんに優しい内視鏡を第一に心がけております。

略歴
徳島大学病院 消化器内科
公立学校共済組合四国中央病院 内科
国立がん研究センター東病院 消化管内科
徳島県立三好病院 消化器内科
Baylor University Medical Center, Baylor Charles A. Sammons Cancer Center
徳島大学院医歯薬学研究部消化器内科学 助教 病棟医長 外来医長
和歌山県立医科大学 消化器内科 学内助教
徳島大学大学院保健科学研究科 臨床腫瘍医療学分野 非常勤講師
徳島大学大学院医歯薬学研究部 消化器内科学分野 非常勤講師
資格
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
医学博士
受賞歴
日本消化器病学会専修医奨励賞
日本消化器病学会四国支部研修医奨励賞
JDDW 2011 ポスター優秀演題賞
DDW 2016(米) AGA Poster of Distinction(ポスター優秀演題賞)
DDW 2017(米) AGA Gastrointestinal Oncology Distinguished Abstract Plenary (消化器癌優秀演題賞)
DDW 2017,2018,2019(米) AGA Early Career Investigator(若手研究者奨励賞を3年連続受賞)
主な論文等
これ一冊ですべてわかる 消化器超音波検査 「膵腫瘍に対する超音波内視鏡下治療」三好人正 蘆田玲子 高山哲治 北野雅之 臨床消化器内科 Vol.35 No.9
健康診断と予防医学 「膵がん検診の現状と展望」三好人正 蘆田玲子 Medical Practice Vol.38 No.2
「直視型ラジアル式超音波内視鏡を用いた上部消化管および膵の同時観察」蘆田玲子 三好人正 北野雅之 日本消化器がん検診学会雑誌 60巻 6号
消化器疾患のバイオマーカーの有用性と将来 「食道癌の診断マーカーの将来」三好人正 佐藤康史 六車直樹 高山哲治 消化器・肝臓内科 第7巻 第2号
「A microRNA-based liquid biopsy signature for the early detection of esophageal squamous cell carcinoma: A retrospective, prospective and multicenter study」Miyoshi et al. Mol Cancer. 【2021 Impact Factor: 41.444】
「Liquid biopsy to identify Barrett's oesophagus, dysplasia and oesophageal adenocarcinoma: the EMERALD multicentre study.」Miyoshi et al. Gut【2024 Impact Factor: 24.5】

福永 美穂

役職
消化器内科医長
所属学会・資格
日本内科学会認定医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会専門医
専門
消化器内科
出身大学
徳島大学 平成17年

髙橋 千比呂

役職
消化器内科医員
所属学会・資格
日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会専門医
がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修終了
TNTコース終了
専門
消化器内科
出身大学
高知大学 平成28年