当院では2025年3月より前立腺肥大症の最新手術「アクアブレーション治療」を導入しました。現在、全国の11施設で導入されており、当院は四国で初の導入です。
アクアブレーション治療は、イメージガイド技術とロボット技術を組み合わせて手術の自動化がなされた最先端の前立腺肥大症ロボット支援手術です。治療成果に術者によるばらつきが少なく、特にサイズの大きい前立腺肥大症に対しては従来の手術と比較し大幅に手術時間が短縮されます。また、前立腺切除を高圧水流で行うため熱による尿道周囲の筋肉や神経へのダメージがなく、尿漏れや勃起障害などのリスクが低減されます。
前立腺肥大症の患者さんは60歳代で6%、70歳代では12%と非常に多く、前立腺肥大症でお困りのたくさんの患者さんにこの新しい治療を提供できればと考えています。
当院消化器内科三好らの論文が「GUT」誌に掲載されました。
2024年ノーベル賞受賞「マイクロRNA」を応用した食道腺癌早期発見バイオマーカー開発
当院消化器内科三好人正が消化器領域のトップジャーナルである「GUT」【2024 Impact Factor : 23.1】に掲載されました(Gut. 2024 Nov 19:gutjnl-2024-333364.)。食道腺癌を早期発見するためのバイオマーカー開発に関する国際多施設共同研究(EMERALD試験)に関する報告です。本年ノーベル生理学・医学賞に「マイクロRNA」発見の米2氏が選ばれました。「マイクロRNA」とは生物の遺伝子の働きを調節する小さなRNA分子です。三好らの論文はこれを食道腺癌の早期診断に応用しました。
三好らは2022年に食道扁平上皮癌を早期発見できるバイオマーカーを既に発表しており(Mol Cancer. 2022 Feb 11;21(1):44.) 、今回の食道腺癌のバイオマーカーを合わせると、組織型によらず、ほぼすべての食道癌が血液検査で早期発見できる可能性があります。
【研究の概要】
食道腺癌は欧米を中心に近年、急激に発生率が上昇し、すべての癌の中で増加率が最も高い癌です。日本でも今後、食道腺癌の増加が予想されます。本研究では血液中の特定のマイクロRNAを測定することにより、食道腺癌を早期発見することを目的としました。欧米の様々な国々(アメリカ、オランダ、イタリア、イギリス、アイルランド)から収集した約800人の食道腺癌などの検体を用い、血液中に微量に存在するマイクロRNAの解析を行いました。様々な検証により、食道腺癌患者を血液検査で90%以上の高確率で診断できることを示しました。