2021/09/28
全身MRI検査始めました。
当院ではこの度、最新型のMRI装置フィリップス社製(Ingenia 1.5T Evolution)を導入しました。
最新装置の機能を活かして全身MRI撮影※1ができるようになりました。
※1【正式名称DWIBS:Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background Suppression(背景抑制広範囲拡散強調画像)】
検査時間:約40分程度で、撮影範囲:頚部~骨盤部までとなります。
DWIBS(ドゥイブス)法とは簡単に言うと、MRI装置の進化によって可能となった「全身のがんMRI検査」です。
DWIBS法では、人体の大半を占める水分の主要成分である水素原子核を映像化することで、がんの場所や状態を調べることができます。
PET-CT検査と似ている部分がありますが、X線や放射性医薬品を全く使用せず、磁場と高周波を利用して撮影をします。
そのため、放射線による被ばくもなく、薬品の注射もありません。
しかしながら、全身MRI検査で発見された病変が全てがんとは言えません。
がん病変だけに反応するわけではなく、正常組織や炎症なども検出されるため、全身MRI検査で異常を発見しても、他の検査で正常と診断されることも多々あるため、他の検査結果と総合してがんか否かを判断します。
従って、検出された病変であっても追加で他の検査を行う、または経過を見るといった対応になる場合があります。
注意事項としてMRI(磁場)を利用した検査なので、MRIの禁忌事項(ペースメーカー埋め込み等 MRI禁忌条件)がそのままDWIBSにも当てはまります。
検査希望や検査内容については担当医師、または放射線室までお願い致します。
放射線室スタッフ一同、DWIBS検査画像のさらなる向上にむけて日々検討を重ねておりますので、お気軽にお問い合わせください。
放射線室 横内義憲