2021年12月18日より開催された、第17回中四国放射線医療技術フォーラムにて、本来は、鳥取県米子市の会場にて発表予定ではありましたが、コロナ禍のため予定変更となり現在、主流になっているWeb形式にて発表してきました。
初めての学会発表+Web発表でしたので、不慣れなこともあり準備段階から手探りではありましたが、先輩のアドバイスをもらいながらなんとか無事に終えることができました。
スライド作成風景
私はMRI部門(躯幹部領域)の「前立腺癌検索における非造影MRIでの優先撮像シーケンスに関する検討」についての発表を行いました。腎不全患者さんが多くおられる当院では、腎臓に負担のかかる造影剤を使用せずに前立腺MRI検査を求められることがあります。非造影での前立腺MRI検査で使用される様々な撮像条件の中で、どの撮像条件を優先するのが診断能向上に繋がるのか、優先した撮像画像の精度はどの程度保たれているのかについて報告をしました。
MRI分野以外にも他の施設の発表は中国四国地方から選出されただけあり、各施設の現状も踏まえた上での工夫を凝らした検査方法や、装置の基礎的な性能評価、当院装置でも参考にしたいような撮像手技などがありました。質疑応答では様々な意見や質問を聞くことができ非常に有意義な時間となりました。
今回の学会発表にあたり、研究発表経験の多い先生方や先輩の適切なアドバイスもありスライド作成の段階から勉強になることばかりでした。自分で言うのもおこがましいですが、少しばかり成長できたと思います。
来年度も日々努力して、研鑽を重ねることで、川島病院の画像検査の診断能向上に寄与し、またこの貴重な経験を後輩に受け継いでいければと考えております。