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当院リハビリテーション科では、県内でも数少ない心大血管リハビリテーション施設として認定され、平成24年3月より運用を開始しています。
当院での心臓リハビリテーションは、早期離床、早期退院、早期社会復帰はもちろんのこと、再発防止、心機能改善、寿命の延長、冠危険因子の是正を目的に、質の高い心臓リハビリテーションの提供を目指しています。
また、運動療法だけでなく患者教育として、看護師、管理栄養士、薬剤師の指導を含む包括的リハビリテーションの提供に努めています。
心臓病の患者様は、心臓の機能低下や安静生活の影響で、運動能力や体の調節の働きも低下しています。そのため、強い活動が行えず、またどの程度活動しても大丈夫なのかが分からないために不安も生じます。
社会あるいは職場復帰前に、低下した体力を安全なやり方で回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。
また、心筋梗塞や狭心症の主な原因は、心臓の表面を走る冠動脈の動脈硬化です。
再発予防には、原因となる動脈硬化の進行を防ぐことが大切です。動脈硬化の進行を防止するには、食事療法や禁煙とともに運動療法が有効であることが分かっています。
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが、低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して、快適で質の良い生活を取り戻すための総合プログラムです。
病棟看護師・理学療法士が主になり、離床(ベッドから体を起こすこと)を行ないます。ベッドでの安静状態が長期に続く事によって引き起こされる心身のさまざまな低下(廃用症候群と呼ばれ寝たきりの原因となります)を予防し、まずは基本的な動作能力(起きる→座る→立つ→歩く)の向上を図ります。
離床が進むと、病棟からリハビリテーション技術科へと進め、本格的な運動を開始していきます。
患者様個々の身体能力に合わせて、より安全で効果の高い有酸素運動を行っていただくため、心肺運動負荷試験(CPX)を実施した上で、
運動処方(運動種目、運動強度、時間、上限脈拍・血圧設定等)を行います。
* 通常、運動効果をみるために3ケ月間隔(開始時、3ヶ月後、6か月後)で行っていきます。
狭心症や心筋梗塞後の患者さんにとって過度の運動は危険です。
どのような運動をどのくらい行えばいいかは、薬と同じように処方が必要となります。
これを「運動処方」といい、運動の種類、運動の強さ、時間、頻度などを心肺運動負荷試験に基づいて処方されます。
* 通常、運動効果をみるために3ケ月間隔(開始時、3ヶ月後、6ヶ月後)で行っていきます。
医師、心臓リハビリテーション指導士、看護師、理学療法士、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、など
循環器内科医師:高森 信行
看護師:仲尾 和恵,(三好 友美)
理学療法士:大石 晃久,西本 篤史
包括的心臓リハビリテーションには、医師、看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士、薬剤師、臨床工学技士、作業療法士、などが関与し、その円滑な遂行のために、相互理解と技術の向上及び専門知識修得が必要です。
その包括的心臓リハビリテーション実施に必要な知識と技術を有し、その理念を理解するものが、日本心臓リハビリテーション学会認定『心臓リハビリテーション指導士』として認定されています。