泌尿器科では計5名の泌尿器科医(うち専門医・指導医3名)によりチーム医療を実践し、患者さんにより良い治療、そして迅速な対応ができる体制を整えています。また身体に負担の少ない検査や低侵襲性手術を導入し、患者さんに優しい医療を心がけています。当科では迅速な対応ができるようにするため紹介状がなくても電話予約で外来受診が可能です。
泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路や、前立腺、精巣、陰茎などの男性生殖器、および副腎などの後腹膜腔の臓器に発生した疾患を取り扱う診療科です。前立腺癌や膀胱癌、腎癌、腎盂尿管がんなどの尿路性器悪性腫、排尿障害、尿路結石症、尿路感染症、性行為感染症、男性機能障害、内分泌異常など、その診療分野は多岐に渡り、高度な専門性と医療技術が求められます。このため、当院では患者様が最新の泌尿器科医療にアクセスできるように技術・設備をより充実させるとともに、日々研鑽を重ねております。
前立腺癌、膀胱癌、腎癌、腎盂尿管がんなどの尿路性器腫瘍、前立腺肥大症や尿失禁などの排尿障害、尿路結石症、尿路感染症など、泌尿器科疾患に対する迅速な診断と治療を行います。
前立腺癌、腎癌等に対してロボット支援手術を行っています。当院に導入している機種はda Vinci Xiであり最上位機種です。
ダビンチ手術において良好な結果が得られています。
腎盂尿管癌、副腎腫瘍、そして腎部分切除の難しい腎癌に対しては腹腔鏡手術を行っており、根治性と安全性を確保し患者様の身体に優しい手術を行っています。
前立腺肥大症に対し四国で初めてAMS社製GreenLight® HPSレーザーシステムを導入し,光選択的前立腺蒸散術(PVP)を行っています。本治療は,前立腺肥大症の標準的な手術療法である経尿道的前立腺肥大症(TUR-P)と比べて治療成績に遜色はなく,出血や痛みが少ない・体(心臓など)への負担が軽い・カテーテル留置期間が短くてすむ・入院期間が短い(当院では5日程度)などの利点を有しております。前立腺肥大症でお困りの方は、ぜひご相談ください。
尿路結石症に対しては、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を活用し、より低侵襲な治療を心がけています。ESWLは原則外来治療が可能です。当科でのESWLの症例数は徳島県で最も多く行っている施設の一つです。
ESWLで治療困難な場合には、内視鏡下の砕石術(経尿道的尿路結石摘出術 TUL)が選択されます。当院では、内視鏡を用いた砕石術を行うために、ホルミウムYAGレーザー砕石装置を有するとともに、内視鏡は軟性腎盂尿管鏡および硬性尿管鏡のいずれをも備えております。このためESWLで治療が困難な患者様におきましても、より広い範囲の尿路結石に対して内視鏡下の砕石術で対処することができます。
膀胱癌につきましては、一般的な経尿道的膀胱腫瘍切除術のみでなく、対象の患者さんにつきましては腫瘍を一塊に摘出するTURBOも積極的に行っています。また膀胱結石や尿道狭窄等の治療も行っています。
泌尿器科では診断及び治療において患者様が満足できるよう詳細な説明を時間をかけて行い、十分に理解及び納得していただいた上で迅速な診断・治療を行っています。そして診断・治療におきましては低侵襲性診断及び低侵襲性治療を積極的に取り入れています。
また外来受診におきましては紹介状がなくても受診できる体制、そして泌尿器科疾患の『かかりつけ医』の体制も整えております。
泌尿器科疾患でお悩みの患者様は電話で予約して頂き、受診して頂ければと考えています。