HOME > グループ紹介 > 社会医療法人川島会 > 診療科紹介 > 糖尿病内科

糖尿病内科

糖尿病対策はなぜ必要?

糖尿病内科部長 野間喜彦

糖尿病といわれても、特別な症状がないことがほとんどです。なのに、予防しないといけないとか、治療しないといけないとかいうのはどういうことでしょうか。徳島県は糖尿病による死亡率が1位といわれていますが、糖尿病で亡くなるというのはどういうことでしょうか。
糖尿病で管理が不十分であると、多くの合併症が引き起こされ、合併症による不具合が生活の質を落とし、生命も脅かすためです。 糖尿病は、心筋梗塞・狭心症、脳梗塞、失明、腎不全、足の切断などのトップクラスの原因です。また、最近、糖尿病によって、癌や認知症、歯周病などの発症が増えることもわかってきました。心臓疾患や腎不全などで亡くなった場合も、その原因が糖尿病である場合に糖尿病による死亡とカウントされ、糖尿病による死亡率とされます。
そのために糖尿病の予防をこころがけることは大切です。さらに、糖尿病になったことを早期発見して、管理をきちんと行っていくこと、また、合併症の発症をチェックし、合併症を発症した場合も適切に対応していく必要があります。

糖尿病の予防と治療に必要なこと

立ち向かうべき相手を知り、適切に対処していくことが必要です。

☆予防と早期発見

肥満、ストレス、過食、不規則な生活、運動不足などは糖尿病を引き起こしやすくします。日常の生活を健康的に気遣うことは大切です。それでも、糖尿病を発症してくることはありますから、定期の健診などで糖尿病が発症してきていないかを定期的に調べることは非常に大事です。

☆治療

最近は、非常にたくさんの薬が出現して、血糖値の管理は以前よりよくなってきています。それでも、やはり、適切な食事療法と、運動療法は根本的に基本となることです。

☆合併症対策

合併症の発症を定期的に検査することも大切です。合併症に関しても早期発見早期治療開始が奏功をきたします。また、合併症に対する対応を同時に行うことが、体調や生命を守る上で有効です。

糖尿病の治療で目指すこと

糖尿病治療の目的は、全く健康な人と同じような生活の質を保って、天寿を全うできることであると考えます。糖尿病は万病の元といえる病期ですが、適切に対応して、一病息災といえるようにしたいものです。最近の研究では、糖尿病治療によって、糖尿病がない人よりもよい成績が出てくるようなケースも報告されるようになっています。
病気がなければという気持ちは当然のことですが、病気とつきあって健全な生活をおくれるようにしていきましょう。長年つきあう必要のある病気ですから、できるだけつらくなく、やりがいをもってやっていきたいものです。
川島病院は、早期からかなりすすんだ合併症の治療まで対応できる、豊富なスタッフのそろった施設であると自負しています。いろんな職種のスタッフがそれぞれの得意なところを生かし、患者さんと協力し、一緒に糖尿病治療を継続していくことを理想としています。ともに歩んでいきましょう。

医師紹介

野間 喜彦

役職
糖尿病内科部長
日本糖尿病対策推進会議徳島県担当委員(日本糖尿病学会担当委員、徳島県医師会担当委員)
徳島県医師会糖尿病対策班班長
日本糖尿病協会徳島県支部理事
日本糖尿病学会学術評議員
徳島県保険者協議会顧問
所属学会・資格
日本内科学会認定内科医
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本臨床検査医学会・臨床検査専門医
専門
糖尿病診療全般
出身大学
山口大学 昭和56年

小松 まち子

役職
糖尿病内科部長
徳島市医師会糖尿病対策委員会委員
所属学会・資格
日本内科学会認定医
日本糖尿病学会専門医・研修指導医
日本内分泌学会専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
日本人間ドック学会人間ドック健診情報管理指導士
専門
糖尿病
出身大学
徳島大学 昭和53年

三井 由加里

役職
糖尿病内科医員
所属学会・資格
日本内科学会総合内科専門医
日本糖尿病学会専門医
日本内分泌学会専門医
専門
糖尿病内科
内分泌内科
出身大学
徳島大学 平成23年度