放射線室 検査案内
CT検査を受けられる患者さまへ
単純CT検査とは?
- コンピューターを使用して腹部の断層撮影を行います。各臓器の観察や形状の異常を発見するために行われる検査です。
どんな方法で検査しますか?
- CT装置の専用ベッドに寝てもらい、ベッドを移動しながら撮影します。
- マイクの声に従って息を吸って止めたり、吐いて止めたりして頂きます。
- 検査時間は10分程度です。
検査に当たっての注意点は?
- 検査部位が、腹部の場合は、検査前3時間の絶食でお願いします。お水・お茶は可ですが牛乳(乳製品)およびジュース類はおやめください。
- いつも服用しているお薬は飲んでもかまいません。
- 妊娠又はその可能性のある方は必ず申し出て下さい。
造影CT検査とは?
- 専用の造影剤注入器にて造影剤を一度に静脈内に注入します。注入後、造影剤が全身の血管の中に広がり、血管内や各臓器の血流の状態や形状を観察します。造影剤量については、体重や検査目的・部位に応じて変更しています。
検査に当たっての注意点は?
- 検査の為、検査部位が、腹部の場合は、検査前3時間の絶食でお願いします。
- いつも服用しているお薬は飲んでもかまいません。ただし、糖尿病薬は医師の指示に従ってください。
- 妊娠又はその可能性のある方は必ずおっしゃって下さい。
検査直前の準備
- 検査部位によっては検査衣に着替えていただきます。
- 血圧測定を行います。
- 処置室にて点滴を行いCT室に移動していただきます。
検査中のお願い
- 造影剤を注入すると、体が温かくなる事がありますが心配ありません。もしも、点滴部位が痛くなったり、気分が悪くなったり、何か変わった事がありましたら、マイクが装置内に設置されていますので大きな声で話しかけて下さい。
検査終了後について
- 食事は通常通りにとって下さい。
- 造影剤は尿と一緒に排泄されますので、水分を多めにおとり下さい。
- 透析をされている方は透析時に除去されます。何かいつもと違った症状が見られましたら病院に連絡下さい。
骨塩定量(骨密度)検査を受けられる患者さまへ
骨密度検査とは?
- 骨を構成するカルシウム等のミネラル分がどのくらいしっかり詰まっているか、いわば骨の強度を調べる検査です。
どんな方法で検査しますか?
- ベッドに上向きで寝てもらい検査を行います。腰椎と大腿骨の測定を行います。
- 検査時間は5~10分です。
検査に当たっての注意点は?
- ズボン・スカートに金具が付いている場合は、検査衣に着替えて頂く場合があります。
- 腹膜透析の方の排液は不要です。
結石破砕(ESWL)を受けられる患者さまへ
体外衝撃波による結石破砕とは?
- 衝撃波を発生させる装置を用い、衝撃波エネルギーを体内の結石に照射する事により手術する事なく石を細かく砕く治療法です。
どんな方法で検査しますか?
- 専用のベッドに横になり、衝撃波ヘッドを身体に密着させ、ヘッドの奥から発生した衝撃波により結石を砕きます。その際、皮膚にパチパチという刺激を感じます。痛みの感じ方には個人差がありますが、痛み緩和のため、事前に痛み止めの座薬を使用しています。
- 所要時間は1時間程度です。
検査に当たっての注意点は?
- 当日は朝食を軽めにとり、昼食をとらずに来院してください。(ただし、水・お茶は摂取しても構いません。)
- 破砕前に痛み止めを使用した場合、フラツキ等の症状を伴う事がありますので、ご自身で運転しての来院はお控え下さい。やむを得ず運転される場合は、症状が改善されるまで休んでからお帰り頂く事になります。
MRI検査を受けられる患者さまへ
MRI検査とは?
MRI検査とは 強い磁力と電波を用いて体の内部を断面像として検査する方法です。 いろいろな角度から断面像を撮影することができます。
- MRIは24時間365日、常に強力な磁場を発生しています。
- ペースメーカー装着者のMRI室内への入室は絶対禁忌です。(MRI対応ペースメーカー埋め込みの方は検査前の準備等がありますので要相談となります。)
- 磁性体(MRIに引き寄せられるもの)の持込は原則禁止です。
患者さん入室時の注意事項
- 手術などによる体内金属は撮影に影響を及ぼすことがあり、金属部が発熱するなどの危険性もあります。入室前に必ず確認させていただきます。(義眼・人工弁・人工関節・外科手術用クリップ・ステントなど)
- 磁石に引き寄せられる金属や、磁場により破損の恐れがあるものは検査室内に持ち込むことはできません。(持続型血糖測定器・時計類・補聴器・精密機器・磁気カードなど)
- 金属のない検査衣での入室が基本となります。
- ストレッチャー、車椅子の方は、MRI室専用に移乗しなおしてから、入室していただきます。
核医学検査(シンチ・RI検査)を受けられる患者さまへ
核医学検査とは?
核医学検査とはレントゲン撮影で用いられるエックス線と似た性質であるガンマ線を放出する放射性同位元素(RI)を用いた検査です。特定の臓器や病気の場所に集まりやすい性質をもった物質に放射性同位元素でしるしをつけたもの(放射性医薬品)を注射し、体の外から専用のカメラでガンマ線を計測・撮影することで、病気や臓器の状態の診断を行います。
放射性医薬品の放射能は微量で、時間とともに少なくなる性質をもっています。また一部は体内で代謝されて比較的短時間で体外へ排出されるため安全です。副作用の発現はごくまれで、あったとしても、その大部分が軽度のものです。また、患者様の受ける放射線の量は通常のエックス線検査と比べても、決して高いものではありません。
検査注意事項
- 検査前の絶食や検査当日の内服薬は、検査内容によって異なる場合がありますので必ず主治医の指示に従って下さい。
- 検査中は検査衣を着用していただきます。
- 使用する放射性同位元素は高価な薬剤であるため、健康保険適用でもご負坦額が大きくなります。ご注意ください。
- 予約日時を変更されたい方は、早めにご連絡ください。(少なくとも検査前日の17時までには、連絡をお願いします。)
- ご連絡なく来院されない場合は、薬剤費用を請求させていただく場合がありますのでご注意ください。
- 検査について不明な点がありましたら、主治医もしくは核医学検査担当技師にお尋ねください。