ごあいさつ
「食べる楽しみは生きる喜び」 おいしく食べることは健康に大切です。消化器は胃・腸などの消化管、すい臓・胆のう・胆管を合わせた胆膵、肝臓が助けあい、食物を消化・吸収してくれています。しかし残念ながら消化器はがんが多く、
消化器がんは全てのがん死亡の約半数 を占め、わが国のがん死亡
上位6つのうち肺以外はすべて消化器がん(大腸、胃、すい臓、肝臓、胆のう・胆管) です。ほとんどの方は自分や家族、大切な人にがんで命を落として欲しくないと願います。ところが忙しくて検査ができなかったり、一般健診だけで十分ながん検査が受けられず、なにか症状が出た時には残念ながら進行してしまっていることが多いのががんの恐ろしさです。
しかし医療進歩のおかげで、消化器がんは適切な検査(
内視鏡検査や腹部エコー検査等 )で
早期発見 し、適切な治療を受けることが出来れば、実はほとんどの方が助かる時代に近づいてきております。当院では一般には早期発見が難しい胆膵がんをはじめ、
消化管・胆膵・肝臓全ての分野を網羅した検査 が可能です。ひとりでも多くの方に、健康と安心を手に入れて頂きたいと願っております。
皆さまの命をがんから守るため正確・やさしい胃・すい臓・大腸内視鏡にこだわり、がん予防・早期発見に努めます。
当院では本当に安心 できる安全 な内視鏡検査を提供しております。
当院では、内視鏡検査が苦手な方、女性の方、ご年配の方 でも、より多くの方に内視鏡検査を楽に受けて頂くため、静脈麻酔(鎮静剤)を積極的に使用 し、苦しさを減らす様々な工夫を凝らしております。静脈麻酔は、人工呼吸が必要な全身麻酔とは異なり、心臓や呼吸に与える影響が比較的少ないため、全身麻酔よりも安全・安心に使用することができます。
当院では、万が一検査中に何らかの異常が生じた場合でも、循環器、心臓血管外科、不整脈、脳神経外科、呼吸器、麻酔科など数多くの専門医(各診療科合計50名以上の常勤医)と素早く連携・対応 でき、さらに、一刻を争う生命に関わる状態の際には、ER(Emergency Room:救急救命室) で高度な集中治療にも対応できます。
近年、日帰り麻酔で内視鏡検査をするクリニックが増えておりますが、日本麻酔科学会の「日帰り麻酔の安全のための基準」には「入院できるベットが確保されていること」 が明記され、「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」でも「偶発症発生時に迅速に対応できる体制をチーム医療として整備しておく必要がある」 とあります。
川島病院では、万全の体制で、安全性を最優先に考えた内視鏡検査を心がけております。
安心して命を預けて受けていただける内視鏡検査 をお探しの方は、ぜひ当院へご相談ください。
当日ご予約なしでの内視鏡検査も歓迎いたします。
当グループは常時1000人以上の透析患者さんの維持透析を行っております。慢性腎不全や虚血性心疾患が多く、重篤で難治性の消化管出血に日常的に遭遇し、数多くの緊急内視鏡検査・治療 を行なっております。当院では、透析・非透析に関わらず、ご予約なしの新患の内視鏡検査・治療にも極力速やかに対応 させていただきます。
※ご予約の患者さんが優先となります。当日の状況により、待ち時間が長くなることや、受付ができないこともありますが、ご了承ください。
1日も早い検査でがんの早期発見・早期治療
がんの多くは、早期発見・早期治療で完治できます。当院では1日でも早く病気を見つけ、適切な治療開始につなげます。全身CT検査を、ご予約がない場合でも、わずか数分の検査時間で、即日結果説明まで可能です。血液検査、腫瘍マーカー(CEA,CA19-9など)、便潜血検査、ピロリ菌PCR検査なども即日結果説明 可能です。
さらに当科では、様々な精密検査を導入しており、膵臓精密腹部エコー、CT、MRI、EUS、カプセル内視鏡などを駆使し、2021年からの4年間で大腸癌、胃癌、膵癌をはじめ合計250例以上の消化器癌を発見しております。特に近年、徳島でも増加する膵癌の早期発見による予後向上を目指し、2024年は10例の膵癌を発見 しました。
2024年 主な消化器内科診療実績
透析患者
合計
緊急内視鏡検査・治療(上部・下部消化管)
43
72
内視鏡的止血術(上部・下部消化管)
28
47
大腸ポリープ切除(EMR・ポリペクトミー)
109
422
超音波内視鏡検査(EUS)
27
262
カプセル内視鏡検査(小腸・大腸)
6
21
CART(腹水濾過濃縮再静注法)
16
40
高解像度の超音波内視鏡(EUS)で膵癌の早期発見を目指しております。
難治性腹水症に対するCART(腹水濾過濃縮再静注法)を積極的に行っております。
CART(カート)とは、がんや肝硬変などで溜まった腹水を濾過・濃縮して、アルブミンなどの有効成分を体内に再静注する治療法です。2週間以上の間隔をあけて繰り返し実施できます。血管内脱水を改善することにより利尿が良好となり、腹水が溜まりにくくなる効果が期待されます。当科では2024年、合計40症例の肝硬変やがん性腹膜炎などの方に安全なCARTを施行しております。
CARTの治療手順
正確・やさしいがん検査:胃・すい臓・大腸内視鏡
1 寝ている間に検査が終わる麻酔内視鏡検査 ※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。
当院では可能な限り検査の苦痛を減らす様々な工夫を凝らしております。
細さを極める。彩を極める。 細さと高精度画像をかねそなえた胃カメラ(GIF-1200N)導入
鼻からの胃カメラでは舌の根元を触らないためオエッとなりにくく楽に検査を受けられます。鼻の狭い方・鼻づまりの方・鼻からは嫌だと思われる方は、もちろん口からでも可能です。カメラが細くなったぶん従来よりも苦痛は軽減されます。さらに希望される方には鎮静剤を使って眠ったままの検査も可能です。
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大腸用超細径スコープ(PCF-PQ260L) 大腸用超細径スコープ(PCF-PQ260L)は、挿入困難例の挿入容易化、苦痛軽減をねらって開発された大腸カメラです(オリンパス社)。細さは、先端部径約9㎜と従来の口からの胃カメラよりも細い大腸カメラです。潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の患者様や、腹部の手術後で腸管が癒着して大腸内視鏡検査が挿入困難な患者様、痛みに敏感な患者様であっても、より安心して安全に大腸内視鏡を受けていただけます。
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大腸がん予防には大腸ポリープ切除
大腸ポリープを放置していると大腸がんになることがあります。がんになる前に大腸ポリープを治療することが理想です。胃がんを予防するための「ピロリ菌除菌」と同じように、大腸がんを予防するための「大腸ポリープ切除」です。当院では、その場で治療可能と判断した病変については、そのままポリープを切る治療(大腸内視鏡日帰り手術)を行っております。
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鎮静剤を使用した静脈麻酔内視鏡
静脈麻酔内視鏡とは、点滴を行い、麻酔薬を注射し、眠った状態で行う内視鏡です。当院では、血液の中の酸素濃度、血圧、心拍数などの情報をもとに、安全な麻酔薬の量を調整します。できる限り苦しくない検査を受けていただきたいと思います。検査当日は自動車やオートバイ、自転車等の運転を控え、公共交通機関やご家族などによる送迎でご来院をお願い致します。
閉塞隅角緑内障や重症筋無力症と診断されている方は鎮静剤は使用できません。なお、鎮静剤を使用した場合、鎮静からの回復を確認するために検査終了後から約15分ほど回復室でお休みいただきますので御了承ください。
【緑内障の方へ】 鎮静剤をご希望の方で緑内障の方は、事前に眼科主治医へご連絡の上、鎮静剤(ミダゾラム)使用可否の確認をお願いいたします。緑内障は閉塞隅角緑内障と開放隅角緑内障に分けられます。開放隅角緑内障の方と、閉塞隅角緑内障でレーザー治療を受けた方は、鎮静剤使用は可能です。
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女性のみなさまへ
当院では女性に安心して内視鏡検査を受けていただけるよう、女性医師による女性にやさしい内視鏡検査 を選択できます。ご希望される場合には女性医師が診察・検査・治療・結果説明まで一貫して行います。ご予約時にお伝えください。
【女性のがんのうち最も多い死因が大腸癌です】 女性が注意しなければいけないがんというと、多くの方が乳がんや子宮がんと思われるかもしれません。しかし、最近特に女性の大腸癌が増えており、がんによる死因のトップになってしまいました。これまで恥ずかしさ、ストレス、抵抗感から大腸カメラを敬遠されていた方もお気軽にご相談ください。
当院には女性内視鏡医は下記の3名が在籍しております。
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2 胃・すい臓を同時に検査できる2刀流 内視鏡(EG-580UR)を県内初導入
胃カメラと一緒にボタン1つですい臓・胆のう・胆管を同時に検査 できる画期的な2刀流の
超音波内視鏡 です。従来のものより細く、鎮静剤を使用することで楽に検査ができます。当院では徳島県胃がん検診のオプション
(胃・すい臓同時がん検診) としても追加できます。
※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。
すい臓検査をおすすめする理由
怖いがんの代表・すい臓がん(5年生存率10%)が増えています。
ただし、早期発見(1cm以下)すれば約8割の方が治ります。
しかし、一般の検査(通常の腹部エコー検査や腫瘍マーカーなど)では早期発見(1cm以下)は難しいと言われています。※ 膵癌診療ガイドライン2019年
当院では 超音波内視鏡(EUS)・MRI検査・すい臓精密腹部エコー検査等を用い、通常の検査では見つけることが難しいと言われるすい臓がん早期発見(1cm以下)を目指しています。
3 飲むだけカプセル内視鏡
当院では、飲むだけの小腸・大腸カプセル内視鏡検査が可能です。 胃カメラ・大腸カメラでは届かず、これまで未知の領域であった小腸までをすべて検査することができるようになりました。
以下の条件にあてはまる方のみ、保険適用の対象となります。
小腸カプセル
小腸病変が疑われる方
消化管からの出血があるが胃・大腸には異常がない方
大腸カプセル
以前大腸カメラを受けたことがあるが、大腸の奥である盲腸まで到達できなかった方
腹部手術歴や大腸過長で大腸カメラ挿入が困難と予想される方
その他身体的負担により大腸カメラが困難と判断された方
詳しくは担当医師にご相談ください。
消化器内科外来:「おなか」なんでも相談室
おなかでお悩みの方はご相談ください。
色々な消化器症状に何でも対応致します。食欲がない、胃もたれ、胸やけ、おなかの張り、下痢、便秘、ちょっとした不調、お困りのことがございましたら何なりとお気軽にご相談下さい。
「おなか」何でも相談室 ~消化器専門外来~
食べる楽しみは生きる喜びです。
食欲がない、胃もたれ、胸やけ、おなかの張り、下痢、便秘、ちょっとした不調、お困りのことがございましたら何なりとご相談下さい。
このような症状がありましたらご相談ください
食道関連症状
胸がやける、のどが熱い感じがする、のどに引っかかる感じ、酸っぱいものを口の中に感じる、みぞおちの上がジリジリする、胸のあたりがヒリヒリする、のどがしみる感じ、食事のつかえ感、吐き気 など
胃関連症状
吐き気、胃痛(みぞおちの痛み)、食欲不振、食後の膨満感(おなかがふくれている感じ)、胃もたれ、胃が重い、便が黒い など
大腸関連症状
下痢、便秘、腹痛、便に血がついていた、トイレットペーパーに血がついていた、便器に血がついていた など
すい臓関連症状
血糖値が高くなった、体重減少、腹痛、食欲不振、おなかが張る、皮膚や目が黄色い、腰や背中の痛み、倦怠感、身体がかゆい、尿の色が濃い など
対応疾患
食道の病気
逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア、バレット食道、食道カンジダ症、食道がん など
胃の病気
胃炎、ピロリ菌感染症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、胃アニサキス症、感染性胃腸炎、機能性ディスペプシア、胃ポリープ、胃粘膜下腫瘍 など
大腸の病気
大腸ポリープ、大腸がん、便秘、下痢、過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、クローン病、急性腸炎、大腸憩室症、憩室炎、憩室出血、虚血性腸炎、食中毒 など
すい臓の病気
膵臓がん、膵のう胞(IPMN、MCN、SCNなど)、急性膵炎、早期慢性膵炎、慢性膵炎 など
胆のうの病気
胆のうポリープ、胆のう炎、胆石症、胆のう腺筋腫症、胆のうがん など
肝臓の病気
肝炎、肝臓がん、肝硬変、脂肪肝、肝のう胞、肝血管腫 など
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おなか安心 トータルサポート
おなかの不調で 胃・大腸の検査 だけで終わっていませんか? 多様な精密検査と迅速な診断で皆さまの健康を強力にサポートいたします。
おなかには、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・すい臓・胆のう・胆管 などたくさんの臓器があります。
川島病院では、不調の原因を調べる、様々な精密検査機器(胃カメラ・大腸カメラ・(小腸・大腸)カプセル内視鏡・超音波内視鏡・CT・MRI・腹部エコー等 )を取り揃えております。適切な検査機器を駆使し、皆さまのおなかの健康をトータルにサポート 致します。
すい臓がんから命を守るために
すい臓がんは世界的に増加しており、治療が難しいがんの代表です。しかし、大きさ1cm以下で発見され、手術ができれば約8割の方が助かります。
※ 膵癌診療ガイドライン2019年 当院では将来、
膵がんになりやすい方 (糖尿病、肥満、喫煙、大量飲酒、膵癌の家族歴、慢性膵炎、膵のう胞などをお持ちの方)や膵がんが心配な方に個別のリスクに応じた検査をご提案し、早期発見を目指します。
ひとつでも当てはまる方はまずはご相談ください。
膵すい がん高リスクの方
危険度 ※6
糖尿病
約2倍
発症1年未満の糖尿病
約5倍
高度肥満
1.4倍以上
喫煙
約1.6倍
大量飲酒
約1.2倍
親兄弟子供に膵がん
4.5倍以上
慢性膵炎
13倍
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
約18倍
膵のう胞
約3倍
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できるだけ早くピロリ菌の検査・除菌をしましょう。29歳までにピロリ菌を除菌すれば99.9%胃がんを予防できます。※ Asaka.M.et al:Hericobacter15;486-490.2010
便潜血検査では大腸ポリープの発見率が低い(感度:10~50%)ため、1度は大腸カメラを受けましょう。大腸カメラで異常なければ、5~10年に1度が検査の目安です。
当院では鎮静剤を用い 、眠っている間に胃・すい臓・大腸の内視鏡検査を一度に行えます。大腸ポリープが発見された方には、一度に大腸ポリープ治療 まで可能です。※ 鎮静剤の効き具合には個人差があります。
将来すい臓がんになりやすい方(高リスク群) は定期的なすい臓検査(すい臓精密腹部エコー検査、EUS、MRIなど)を受けましょう。
超音波内視鏡検査(EUS)ってなんですか?
すい臓精密腹部エコー検査ってなんですか?
超音波内視鏡検査(EUS)ってなんですか?
胃に内視鏡を入れ、先端の超音波装置によってすい臓、胆のう、胆管などをくわしく見る検査です。EUSは、腹部超音波検査(腹部エコー)、CT、MRIなど他の検査と比較して小さな病気をより高感度で検出することができます。 当院のEG-580UR(直視型超音波内視鏡)は従来のEUSよりも先端が細く、かつ通常の胃カメラと同様に前が見える(直視)ため、苦痛軽減や消化管穿孔などの危険回避が期待されます。まず鎮静剤(静脈麻酔)で眠っている間に、胃カメラモードで食道・胃・十二指腸を観察し、ボタン1つで超音波モードに切り替え、膵臓・胆嚢・胆管までを一度に観察することができます。胃・すい臓同時がん検診として画期的な検査です。
腹部エコー検査とはなにが違いますか?
一般の検診で行われる腹部エコーは体の外から行う検査です。EUSは胃の中から行います。体外から見る検査よりもすい臓、胆のう、胆管をより詳しく検査することが可能です。
すい臓精密腹部エコー検査ってなんですか?
通常の腹部エコー検査では胃の中にある空気が邪魔をして、すい臓を詳しく見ることが困難でした。当院のすい臓精密腹部エコー検査は検査前に水を300ml程度飲んでいただくことにより、腹部エコーでもより詳細にすい臓全体を観察できます。
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検査・手術にかかる費用について
当院では胃カメラ・大腸カメラ・超音波内視鏡検査(EUS)・大腸ポリープ手術・すい臓精密腹部エコー検査などを保険診療で行っております。
この料金表には、内視鏡検査前の診察代や事前血液検査代は含まれておりませんので、ご了承ください。
使用する薬剤の種類や点滴の有無、切除する大腸ポリープの個数によっても、お値段が前後することがあります。
3割金額または1割金額のどちらに該当するかは、お使いの保険証の負担割合をご確認ください。
「病理組織検査」とは、内視鏡検査・治療で採取した胃や大腸の組織に、がん細胞が含まれていないかどうかなどを光学顕微鏡で詳細に調べる検査です。
ご来院の際は、必ず保険証をお持ちください。
徳島市がん検診について
受診の際には事前にお電話の上、「受診券」をご持参ください。
医師紹介
福永 美穂
役職
消化器内科部長
所属学会・資格
日本内科学会認定医
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会専門医
専門
消化器内科
出身大学
徳島大学 平成17年