医療機器及び治療の高度化に伴い、手術室専任の臨床工学技士が配属されております。手術関連機器等の保守管理体制の構築、医療機器取扱い講習会の開催や職員教育の充実、より安全な医療の提供に向けて取組みを行っております。
臨床工学技士は保守管理、前日準備、始業点検、ドレーピング補助、ロールイン、機器設定、トラブル対応を行っています。
普段から保守点検を行う事で機器の性能を維持し、安全性を確保することに努めています。
手術時は機器準備、操作をメインに行いトラブル時は迅速に対応できるような体制をとっています。
臨床工学技士は準備始業点検や術中の機器対応や機器不具合時のトラブルシューティングを行っております。
1週間前準備 | ポンプ類、麻酔器センサー校正 |
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前日準備 | ポンプ類、気腹装置、モニタ類、電気メス、超音波メス、麻酔器点検配置 |
当日準備 | 始業点検(内視鏡、気腹装置、電気メス、超音波メス) |
術中対応 | 内視鏡・電気メスAコード等の機器接続、気腹設定、電気メス出力設定操作、不具合対応 |
腎移植手術風景
泌尿器分野では光選択的前立腺蒸散術(PVP)や経尿道的尿管結石破砕術(TUL)や経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)といった手術症例を内視鏡を使用して低侵襲手術へと変換し行っています。
また、麻酔器や医療機器の始業点検を実施し、機器使用中にトラブルや故障を未然に防ぎ手術が滞る事なく、安全に行えるよう努めています。
整形外科では人工股関節置換術(THA)、人工膝関節置換術(TKA)におけるナビゲーションシステムや自己血回収装置の操作を行っています。
また、麻酔器、電気メスなどの医療機器の保守点検を行い、手術前に機器のトラブルを防げるよう努めています。